| ＜第９章 放火及び失火の罪＞ |
| 第１０８条 |
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放火して、現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物、汽車、電車、艦船又は鉱坑を焼損した者は、死刑又は無期若しくは５年以上の懲役に処する。 |
| 第１０９条 |
１ |
放火して、現に人が住居に使用せず、かつ、現に人がいない建造物、艦船又は鉱坑を焼損した者は、２年以上の有期懲役に処する。 |
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２ |
前項の物が自己の所有に係るときは、６月以上７年以下の懲役に処する。ただし、公共の危険を生じなかったときは、罰しない。 |
| 第１１０条 |
１ |
放火して、前２条に規定する物以外の物を焼損し、よって公共の危険を生じさせた者は、１年以上１０年以下の懲役に処する。 |
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２ |
前項の物が自己の所有に係るときは、１年以下の懲役又は１０万円以下の罰金に処する。 |
| 第１１１条 |
１ |
第１０９条第２項又は前条第２項の罪を犯し、よって第１０８条又は第１０９条第１項に規定する物に延焼させたときは、３月以上１０年以下の懲役に処する。 |
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２ |
前条第２項の罪を犯し、よって同条第１項に規定する物に延焼させたときは、３年以下の懲役に処する。 |
| 第１１２条 |
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第１０８条及び第１０９条第１項の罪の未遂は、罰する。 |
| 第１１３条 |
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第１０８条又は第１０９条第１項の罪を犯す目的で、その予備をした者は、２年以下の懲役に処する。ただし、情状により、その刑を免除することができる。 |
| 第１１４条 |
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火災の際に、消火用の物を隠匿し、若しくは損壊し、又はその他の方法により、消火を妨害した者は、１年以上１０年以下の懲役に処する。 |
| 第１１５条 |
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第１０９条第１項及び第１１０条第１項に規定する物が自己の所有に係るものであっても、差押えを受け、物権を負担し、賃貸し、又は保険に付したものである場合において、これを焼損したときは、他人の物を焼損した者の例による。 |
| 第１１６条 |
１ |
失火により、第１０８条に規定する物又は他人の所有に係る第１０９条に規定する物を焼損した者は、５０万円以下の罰金に処する |
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２ |
失火により、第１０９条に規定する物であって自己の所有に係るもの又は第１１０条に規定する物を焼損し、よって公共の危険を生じさせた者も、前項と同様とする。 |
| 第１１７条 |
１ |
火薬、ボイラーその他の激発すべき物を破裂させて、第１０８条に規定する物又は他人の所有に係る第１０９条に規定する物を損壊した者は、放火の例による。第１０９条に規定する物であって自己の所有に係るもの又は第１１０条に規定する物を損壊し、よって公共の危険を生じさせた者も、同様とする。 |
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２ |
前項の行為が過失によるときは、失火の例による。 |
| 第１１７条の２ |
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第１１６条又は前条第１項の行為が業務上必要な注意を怠ったことによるとき、又は重大な過失によるときは、３年以下の禁錮又は１５０万円以下の罰金に処する。 |
| 第１１８条 |
１ |
ガス、電気又は蒸気を漏出させ、流出させ、又は遮断し、よって人の生命、身体又は財産に危険を生じさせた者は、３年以下の懲役又は１０万円以下の罰金に処する。 |
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２ |
ガス、電気又は蒸気を漏出させ、流出させ、又は遮断し、よって人を死傷させた者は、傷害の罪と比較して、重い刑により処断する。 |
